月島駅6番出口より徒歩5分。『佃源 田中屋』は、隅田川のほとりにあります。
銀座から目と鼻の先でありながら今も昭和の面影を色濃く残す、佃の街。『佃源 田中屋』は、江戸時代創業の老舗の佃煮屋です。同じ通りに、やはり歴史のある佃煮屋が他に2軒あり、一帯には醤油を煮る甘辛いようないい香りが漂っています。
「佃島」はその名のとおり、佃煮の発祥の地として知られています。佃島の歴史は江戸時代にさかのぼり、徳川家康が江戸の漁業を発展させるために大阪の佃村から漁民を移住させたことにはじまります。そして漁民たちの故郷の名前から「佃島」と名づられたこの土地で保存食としての佃煮が生まれ、やがては江戸城に献上されるまでになったのだそうです。
『佃源 田中屋』に入ると、白い割烹着姿の店員さんたちが笑顔で出迎えてくれます。
目の前のショーケースには、様々な種類の佃煮がずらり。
「特選こんぶ」「しらす」「あさり」「えび」「葉とうがらし」・・・。
どれも艶々として、見るからに美味しそう!
お店のとなりで佃煮を作っているので、売り切れてもすぐに出来たてが補充されます。
味付けは「醤油」「砂糖」「たれ」とシンプルそのものですが、何と言ってもこの「たれ」が美味しさの要!継ぎ足しながらずっと守ってきた秘伝のたれは、醤油の塩辛さの中に上品な甘さが広がる『田中屋』の味の秘密です。
現在は7代目のご主人が伝統の味を継承しながらも、日持ちだけでなく味わいも重視して塩分のバランスを整えたりと、現代的なアレンジもされています。
「特選こんぶ(515円/100g)」
一番人気のツヤツヤとした肉厚の昆布は、北海道の日高産を使用。昆布の豊かな旨みと醤油の辛さ、砂糖の甘さのバランスが絶妙です。ご飯との相性はもちろん最高!おにぎりやお茶漬けにもどうぞ。
「しらす(670円/100g)」
ほんのりと甘みがきいて食べやすく、お子様にも人気の味です。小魚をまるごと食べてカルシウムも満点ですね!
「あさり(670円/100g)」
ふっくら飴色のあさりは、磯の香り豊かに煮あがりました。あさりのまろやかな旨みを醤油がキリリと引き締めていて、お酒の肴にも最高です。
佃煮といえばもちろん白いご飯の友ですが、バターを塗ったパンにのせて食べるのもおススメだそうです。ちょっとびっくりしますが、考えてみればバターと醤油の相性は抜群ですから、試してみる価値はありますね!
平日にも関わらず、取材中にお店を訪れるお客様が途切れることはありません。お店の方におすすめを聞きながら、みなさん色々な種類の佃煮を購入されていました。地元の方はもちろん、電車や車でわざわざ遠方から足を運ばれる方も多いとか。
お子様からお年を召した方まで楽しめて日持ちもする佃煮は、贈り物にも最適です。詰合わせもご用意していますので、ご進物にどうぞご利用ください。
FAX注文にて全国発送も受け付けております。
※ 価格はすべて税込
佃源 田中屋
03-3531-2649
中央区佃1-3-13(地図)
平日 9:30~17:30
日・祝 10:00~17:00
定休日 なし
駐車場なし